車購入前チェックリスト

後悔しない!車購入前に確認すべき費用と維持費の考え方

Tags: 車購入, 維持費, 費用, チェックリスト, 税金, 保険, 節約

車は私たちの生活を豊かにしてくれる大切な存在ですが、購入時にはまとまった費用がかかりますし、購入した後も様々な維持費が発生します。特に、年金生活の中で車の維持費が家計に負担になっていると感じている方もいらっしゃるかもしれません。

後悔しない車の購入のためには、車両本体価格だけでなく、購入時にかかる諸費用や、その後の維持費をしっかりと把握し、全体像を理解することが非常に重要です。

この記事では、車の購入を検討するにあたって、購入前に確認しておくべき費用と維持費に関する考え方について、分かりやすく解説いたします。

車の購入時にかかる費用とは?

新しい車を手に入れる際には、車両本体価格以外にも様々な費用が発生します。これらの「諸費用(しょしょけいひ)」は、車の種類や購入方法、地域などによって異なりますが、決して無視できない金額になります。主な諸費用は以下の通りです。

これらの諸費用は、一般的に車両本体価格の10%~20%程度になると言われています。見積もりを受け取った際には、車両本体価格だけでなく、これらの諸費用が合計でいくらになるのか、そしてそれぞれどのような費用なのかをしっかりと確認することが大切です。不明な点は遠慮なく販売店の担当者に質問しましょう。

車の維持費にはどのようなものがあるか?

車を所有している限り、定期的または必要に応じて様々な費用がかかります。これらの「維持費(いじひ)」をあらかじめ把握しておくことで、購入後の家計負担を計画的に管理できます。主な維持費は以下の通りです。

これらの維持費は、車の種類(軽自動車か普通車か、年式、燃費性能など)や、年間走行距離、メンテナンスの方法、加入する保険内容などによって大きく異なります。特に、年間の走行距離が長いほどガソリン代やメンテナンス費用は増える傾向にあります。

後悔しないために!購入費用と維持費をセットで考える重要性

車の購入を検討する際に、車両本体価格の安さだけで決めてしまうと、後で維持費の負担が想定より大きかったと後悔する可能性があります。

例えば、車両価格が安い車でも、燃費が悪ければ毎日のガソリン代が多くかかります。また、年式が古い車や走行距離が多い中古車は、購入価格は抑えられても、修理や部品交換の頻度が高くなり、結果的にメンテナンス費用がかさんでしまうことも考えられます。

逆に、購入時の価格が少し高くても、燃費が非常に良い車や、税金が優遇されるエコカー、安全装備が充実していて保険料が割引になる可能性のある車を選ぶことで、長期的に見た維持費を抑えられることがあります。

ご自身の現在のライフスタイル(年間どれくらい車を使うか、どのような道を走るか、何年くらい乗りたいかなど)を考慮し、購入費用だけでなく、その後のガソリン代、税金、保険料、メンテナンス費用などを合わせて、年間でどれくらいの費用がかかりそうか、大まかにシミュレーションしてみることが大切です。

維持費を賢く抑えるための具体的な方法

車の維持費を抑えるために、購入前に検討できることや、購入後に実践できることがあります。

  1. 燃費の良い車を選ぶ: 毎日のガソリン代は維持費の中でも大きな割合を占めることがあります。ご自身の走行距離を考慮し、実燃費が良い車種を選ぶことは、長期的な節約につながります。
  2. 自動車保険を見直す:
    • 必要な補償内容を確認する: 必要以上に手厚い補償をつけていないか、見直してみましょう。ただし、万が一に備える大切な保険ですので、必要な補償は削らないように注意が必要です。
    • 運転者限定や年齢条件を設定する: ご自身以外に運転する人がいない場合は、運転者を限定することで保険料が安くなることがあります。
    • 複数の保険会社を比較検討する: 同じような補償内容でも、保険会社によって保険料は異なります。複数の保険会社の見積もりを比較してみることをお勧めします。インターネットで見積もりを取ることもできますし、保険代理店に相談することも可能です。
    • 安全運転支援機能付きの車を検討する: 近年、「ASV割引(先進安全自動車割引)」など、衝突被害軽減ブレーキなどの安全運転を支援する機能が付いた車は、保険料が割引になる場合があります。
  3. 税金や補助金制度を活用する:
    • エコカー減税: 燃費基準などを満たした車は、自動車重量税や自動車税(環境性能割)が軽減されます。対象となる車種や軽減率は定期的に見直されますので、購入を検討している車の情報を確認しましょう。
    • サポカー補助金: 国や自治体によっては、高齢運転者による事故防止対策として、安全運転支援機能(衝突被害軽減ブレーキ、ペダル踏み間違い急発進抑制装置など)が付いた「セーフティ・サポートカーS(通称:サポカーS)」などの購入に対して補助金が交付される場合があります。これらの制度は期間や対象に条件がありますので、最新の情報を国土交通省や経済産業省のウェブサイト、お住まいの自治体、または自動車販売店で確認することをお勧めします。
  4. 適切な頻度でメンテナンスを行う: 定期的に点検を受けたり、エンジンオイルなどの消耗品を適切な時期に交換したりすることで、車の調子を良好に保ち、燃費の悪化を防いだり、予期せぬ故障による高額な修理費用を回避したりすることにつながります。車の取扱説明書に記載されている点検・交換時期の目安を確認しましょう。

車購入前の確認事項チェックリスト

後悔しない車選びのために、購入前に以下の項目をチェックリストとして活用してみてください。

まとめ

車の購入は人生の中でも大きな買い物のひとつです。後悔しないためには、車両本体価格だけでなく、購入時にかかる様々な諸費用、そして購入後の長期的な維持費をしっかりと見通すことが何よりも大切です。

特に維持費は、車の種類や使い方、そしてご自身で選ぶ保険やメンテナンスの方法によって大きく変わります。この記事でご紹介した費用や維持費を賢く抑えるための方法を参考に、ご自身のライフスタイルに合った、無理なく維持していける一台を見つけてください。

不明な点や不安な点があれば、遠慮せずに自動車販売店や保険の専門家などに相談し、納得した上で購入の決断をすることをお勧めします。